2006,12/26
アコーディオン修復記13
リードをカステッロ(リードブロック)に取り付ける2
前回の修復から1年半近く経ってしまいましたが、相変わらずマイペースに続けています。
日頃からアンテナを張っていると色んな所にヒントがあるものですね。
思いついたことや学んだことをその都度試していると、知らないうちに熟練度が上がってくるものです。
寝ても覚めても楽器の修理と演奏ばかりしているものだから、最近では怖くて触れなかったところが余裕で分解できるようになってきました。
そんな中で、どうにもならない部分があることが分かって、少々弱っています。
ボディーと鍵盤そのものの経年劣化です。
プラスチックが変色した部分はどうやっても元に戻らない・・・
大切に使われて、自然に色が褪せた楽器は逆に美しいですが、放置されて、割れてひしゃげた楽器は見ていてかわいそうなものがあります。
ステージでは、視覚的にもお客様に楽しんでいただきたいから、できるだけ綺麗な楽器を使いたいと思うんですよね。
さて、どうしたものか・・・何かヒントがあるまでじっくりと待つとしましょう。
リードに逆止弁革と補強リード線を貼り付けてゆきます。
さすがに以前やった時より段違いにうまくなっています。
こういった作業はなんと言っても熟練度ですね・・・身にしみます。
そして、蜜蝋を使ってカステッロ(リードブロック)に貼り付けてゆきます。
はじめはすぐ剥げるように簡単にとりつけて、調音器を使って正常に鳴るか確認します。
内側の逆止弁がカステッロに接触すると「ブリブリブリ〜」と鳴るので、そうなってしまったら、一旦リードを剥がして接触しないようにハサミ等で形を修正
これは慣れるしかない。
随分キレイに作れるようになりました。
ここまできて前に作業した分を確認してみたのですが、慣れて時期にやっただけあって下手なところがあります。
そういうのも修正してゆかないと・・・
リアルタイム更新中
2006,12/26
ここでお力をお貸しいただいた方々に御礼させていただきます。
neneroro様。いただいたお手紙と資料、大切に大切に読ませていただいております。僕の宝物です!
アコーディオンアクトベイの原田様。沢山の楽器と作業場を見せていただいて、また範囲を広げることができました
naokoさん、色々ヒントをありがとうございます!
音がまともに鳴るようにするにはまだまだ長い道のりになりそうです。(ちょうど半分位でしょうかね。)
あとは、リードを34枚を貼り付けて、チューニングです。