お掃除と観察


とりあえず蛇腹と本体を止めるPINをまっすぐ引き抜いて、蛇腹と本体を切り離してみる。
(真っ直ぐ抜かないと穴が広がって、PINを刺してもゆるくなるから注意>空気漏れの原因にもなります。)
あ"!!!

バラすと細いくて薄いピラピラの金属片多数と、薄い手で曲がらない程度細い金属片1つが出てきた。
細いくて薄いピラピラの金属片はリードの空気弁補強用メタル線の補強板と言うことが分かった。
そして、薄い手で曲がらない程度細い金属は・・・

リーーーードだ!リードが折れてる。!
こともあろうに、発音部分が折れているとは。

「お前はどんな現場でどんな使われ方をしていたんだい?」

きっと、自分を直してくれそうな人を探してここにたどり着いたんだね。・・・と信じつつ前に進もう。
修復が終わるころにはどんな現場で何があっても怖くなくなるかもしれないと真面目に思ってしまいました。

さて、気をとりなおして、

今日は天気がよい。風も気持ちよい(初夏)
バラせるところは全部バラして天日に干す。


幸いにも虫食いの穴はないようです。
バルブなどのパッキン革もしっかり残っているようです。


ジャバラにも穴はあいていないようですが、匂いはここが一番強いみたい。
さて、どうしよう。
クリーニングするにもジャバラの素材が分からないので安易に手がつけられない。
これは後の重要課題にしておこう。



圧縮空気を使って鍵盤やBASSの機構部分やリードのホコリを飛ばす。
これもすごいホコリ。顔をそむけながらプシュプシュとお掃除。
BASS機構部に少々のサビはあるけどなんとかなりそう。
それにしてもbass部分の複雑なこと複雑なこと(^^;
BASSボタン穴が本体と一体になっているタイプなので、この穴からボタンを取り外すと、
元に組み立てられるか疑問に思うほどです。
どうせフェルトや空気止めなどを付け直さなければいけないので、じっくり見ておこう。



鍵盤の機構部
これは、鍵盤が1つ1つが取れないタイプらしい。


本体の横になにやら引き抜けそうな鋲があるので、それを引き抜こうと試みる。
が、なかなか引き抜けない。
力任せの修理は非常に危険なので、これも後回し。



鍵盤側には音色切り替えのスイッチがあり、リードを取り外すとその機構部が見える。
これはすばらしいメカニズムです。スイッチ動かすと空気を送る穴が切り替わるようになっています。
こういう物にロマンを感じるのは私だけでしょうか?
これも動きが渋くなっているので、どこが渋くなっているか研究。
ここもエアで細かいホコリをとばしておこう






リードについている空気逆止弁も経年でめくれあがっている。
あと、先に書いたリードの空気弁補強用メタル線もサビで折れているのが多い。
これは交換かな。



バラして良く見ると、細かいところが良く見えてきます。BASSのケースに何箇所かヒビが入っています。
これは同系色のパテかプラスチックを溶かして埋めるとしよう。

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