食で変わるもの
食で変わるもの
●相乗効果

食を考えると、無条件で世界が広がります。
例えばイタリア発祥の「スローフード」の考え方ですが、料理を探求すればするほどその意味が体の芯からわかるようになります。
食と音楽を通じてヨーロッパが随分身近になりました。
地産地消、食材の持つ味の生かし方。
ここでは語り尽くせない実践している人にしか味わえない楽しさがあり、それは生きる上で根拠のある大きな自信になります。

できる限り実践していると、ちょっとした生活の変化が見えてきます。

・美味しい料理が作れるようになるとキッチンが片付きます。
・キッチンがキレイだと、料理を食べる部屋もキレイになります。
・部屋がキレイだと、外に飲みにいかなくなり、外食も減ります。
・今まで外食やお酒に消えていたお金は、素敵なホテルに滞在したり、本当に素晴らしい料理人がつくる料理を食べに行く資金に還元。

おいしい食には感動や喜びがあります。
人生90数年として、約10万回の食事。
体と心が喜び感動する食事を多くすると、幸せの絶対量が違うと思いませんか。
1回の食事の食事を大切すると、今がとても尊いものになってきます。


季節の旬を感じて、食材そのものの味の楽しみ
体調にあわせて塩加減を調整して
時には大好きなお酒のために料理を見繕ったり
本においしそうな料理の話題が描かれていれば、作ってみようと思い。
美味しい料理を作りたくなるから、本当に美味しいお店をみつけて食べに行きたくなる。


●食で得られるもの

今、食事を改善しはじめて、はっきりと心身の変化がよくわかります。

まず、とても穏やかな気持ちですごせるようになったこと。
いちいちイライラしないで、いつもゆったりした心持ちでいられるのがとてもとてもありがたい。
これは、先の幸せの絶対量とか人間としての自信なのでしょうが、漠然とあった生きている後ろめたさがほとんど無くなります。

次に、気が付かないうちに、標準体重位に痩せました。
太っていると動かなくなる。動かないからまた太る。
慢性的に体調が悪いのは本当にイヤなものです。

なにより素晴らしいと思ったことは、周りからの小さくても大切なものが自然に聞こえるようになったことです。
食を考えれば考えるほど自然に、人の愛情、深さ、優しさ、といった心温まるものを原動力に動くことができるようになります。
出会いのありがたさや、人によって生かされている温かさ。

これも自然なことなのでしょうが、交友関係もそれに応じて変わってきます。

自分の考えは自分で思うよりずっと狭い。
才能を最大限に生かしている人の話や情報には、より楽しく過ごすための秘訣が沢山含まれています。
見渡してみると極極少数ですがそういう香りのする人は必ずいるもので、
食事と同じように、そういう人の何気ない言葉は何よりの人生の栄養になります。
日頃からアンテナを張り巡らせて、凝り固って泥水のように淀んだものはガチガチになる前に入れ替えてゆきたいものです。

「なるべく人間から遠い関係の食材(魚など)を食べる」
「旬で地場の新鮮なものを選んで食べる」
「脂と砂糖はできるだけ控えて」
「緑の野菜をむしゃむしゃ食べる」
「食べ過ぎない。作り過ぎたら一口だけでも次の日に食べる」
「食後はお茶を飲む」
「料理は調理しすぎない。調味料は塩と醤油中心にして化学調味料を使わない味付けに」

そんな単純なことですが、これだけでも生活が変わり随分と楽しいことが増えるものです。



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