2台のアコーディオンを色々と見比べてみる 2005,5/4


早速2台のアコーディオンをすみずみまで見比べてみました。
中を開けてばらしてみると、本当にいろんな事が見えてくるものですね。
なんと言っても、今回の収穫は作りが良い物とそうでない物の差がはっきりわかりました。
アコーディオンは全部同じだと思っていたのに意外な事実がわかって面食らってます(^^;
分かりやすく2台を並べて検証!

96BASS
80bass
左の96BASSの方が古い感じ。どっしり感があります。



こんな感じで鍵盤がとりつけてある。
80bassの方は、鍵盤を押して離すと「カタカタ」いったり、離したときの「カタッ」という余韻がバネに響く感じがある。
96BASSの方はそういった事を全く感じさせない安心感がある。



鍵盤の取り付け
96BASS
80BASS
   ↓






まるで違う!もうびっくり
80bassの方は、プラスチック鍵盤に軸の棒を奥まで差し込んで止めるタイプ。
これが非常に具合悪い(^^;抜くのに一苦労で、下手すれば鍵盤が割れてしまうこともあるかも・・・。
このタイプは十分気をつけて抜くことをお勧めします。

96BASSの方は、軸の棒に硬い金属製の軸受けを乗せるだけ!
しっかりしているし、鍵盤も安定する。これは素晴らしい!!!。


鍵盤の様子








96BASSの方はしっかりしていて「演奏して!」と言わんばかりの芸術作品です。
80bassの方は・・・ごめんなさい・・・・おもちゃのよう・・・

鍵盤を戻すバネも80bassの方はすぐ伸びちゃいそうなやわらかいバネ
一方96BASSの方はかなり硬い。



鍵盤を取り付けるアタッチメント




ここでまたひとこと言いたくなってしまいました。
80bassの方は薄いアルミの板で簡単に曲がるほど柔らかい・・・それにしても薄いな。鍵盤を押し離しした時の共鳴はこれは大きな原因だと思います。
96BASSの方は、実によくできた部品です。硬くてしっかりしているので、ちょっとのことではビクともしません。




96BASS側のBASS機構部

これがなんとも素晴らしい出来で感動してしまいました。
メンテナンスしやすいようにとても良よく考えて作られてます。
しかも!
細部にわたって人の手で丁寧に作られていて、まるで芸術品のようでした。



















さらにどうなっているか見たくて、ネジを外したらさあ大変!!
元の姿に戻すのに3時間強!
BASS機構部はバラすと取り返しのつかないことになることを身を持って体験しました。
スリルありすぎでしたが、こんなに冷や汗かいてハラハラドキドキしたのは幼い頃悪さをした時以来かも・・・


80BASS側のBASS機構部





やはり96BASSの物に比べると、作りがちゃちな感じがします。
BASS機構部のみ取り外そうと思ったのですが、よ〜〜〜〜〜〜〜〜く見ても、
簡単にユニットが外せるようになっていないようです。
使わないことをいい事に、勉強のつもりでおもいっきりバラバラにしてしまいました。(^^;



リアルタイム作業中

80BASSのボディーに96BASSのリード・key、BASS機構部を移植します。
80BASSが34key・96BASSが37鍵盤。鍵盤数と取り付ける深さが違うので、
96BASSの鍵盤アタッチメントを金属カッターで切って80BASS側のボディーに取り付けました。
取り付けはとりあえず成功!!

96BASSの鍵盤を80BASSの元の空気穴に合うように、曲げたりひねったり折ったり切ったりして長さ調整をしています。
これがなかなか難儀で1鍵盤30分近くかかってしまう。慣れないせいもありますが、すごく微妙な調整が必要なんですこの作業は
「鍵盤が浮いてる」とか「鍵盤が曲がってる」とかよく耳にすると思いますが、あの調整です。

工具も追加で買って来ました。
・金属用ノコギリ
・細いラジオペンチ
・カンナ
・ノミ
・彫刻刀
・プラスチックの傷取りつやだし液(なかなかのすぐれものでした)
・両面テープ

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